「金のなる木」
先週は数え直してみると、10件の面接が入っていました。皆さまのご協力にあらためて御礼申し上げます。
さて、今回のご紹介は、徳川家康が家来に伝えた「金のなる木」というものです。これは、先日、徳川家康が祀(まつ)られている久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう、静岡市)を訪れた際に知りました。
東照宮には1本の幹が途中から大きく3つの枝に分かれている木が実際にあり、この木の根元には、「金のなる木」と名付けられていました。今回はこの「金のなる木」について、少しエピソードを紹介します。
あるとき徳川家康が家来に向かってこう尋ねたそうです。
「世の中には金のなる木があるそうだが誰か知っておるか?」
しかし、誰も答えることができませんでした。
家康は、「誰も知らないなら私が示そう」といい絵を描き始めました。
そして、木の幹を最初に書き、これに三つの枝を描いてこういいました。
一つ目の枝は「よろずほどよ木」・・・すべてほど良き
二つ目の枝は「しょうじ木」・・・正直
三つ目の枝は「じひぶか木」・・・慈悲深き
家康は、「どうじゃ、ほかにもあろう」と家臣に尋ねました。すぐさま、そばに控えていた家臣のひとり、当時一流の文化人といわれた細川忠興は、さらに左右に4本ずつ、8本の枝を書き加えました。そして、描いた枝には、こう書かれていました。
「あさお木」・・・朝起き(朝早く起きる)
「いさぎよ木」・・・潔き
「しんぼうつよ木」・・・辛抱強き
「ゆだんな木」・・・油断なき
「かせ木」・・・稼ぎ
「ついえな木」・・・潰えなき(疲弊し形を崩さない)
「養生よ木」・・・養生よき(病気にならないよう健康を保つ)
「かないむつまじ木」・・・家内むつまじき(家族が仲良くする)
最後にそれを見た家康は、「この木を守れば、富を得られ、末長く繁盛するであろう」といい、家臣に対し帰ったら家の者にも伝えるよう命じたそうです。
11本の木が言わんとすることは極めて常識的で誰でも知っています。しかし、実行できている人は少ないかもしれません。私自身も日々に忙殺されると見失ってしまいがちですが、改めて自分の行動や発言を見直し、大切なことを忘れないように生きていきたいものです。
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