<コロナ対応>介護施設・応援12日目 (最終日)/ 錦織靖生

海外人材事業部

錦織靖生です。
海外人材のご縁をいただいてる介護施設様へのコロナ応援、12日目となりました。
本日で最終日となりました。

12日間を振り返りながら、このブログを書いています。

はじめに、初日を思い返してみますと、手をあげたものの不安でいっぱいでした。
見えない敵との闘い、「はじめまして」となる職員さん、利用者様、感染者への介護など、すごい場所に飛び込んでしまったという気持ちがありました。

まずは感染を広げないことと、その場に馴染むことを優先して考えるようにしました。

チームで動いていくので、コミュニケーションが重要です。相手の心や考えを想像するように意識しました。
しっかりと自分を保つこと、その施設の特色を掴むこと、そして雰囲気に早く馴染む事が、応援に入る大切なことだと感じました。

人がいれば誰でもいいという訳ではありません。
介護をする上で、もっとも大切な部分は「人間性」であると感じました。介護する側の人の「人間性」が現されます。声かけ、介護のやり方、環境整備を通じて、「その方がどんな人間性なのか」が一目でわかってしまうのが、介護だと思いました。
今回、応援に入った施設様は皆さん「利用者様を中心」に考え、職員同士でしっかり連携をとりながら介護されている所を多く見ることができました。

「介護してやってる」と思うから虐待などが増えていきます。シンプルに「介護をする」でいいのだと思います。人員不足に陥ると業務過多になりどうしても「介護してやってる」気持ちの方が大きくなるのだと感じました。

次に感じたことは、安定した人材を確保すると共に、ご利用様の気持ちになり介護していくことも業務効率化の一つであるということです。

今回のような緊急時には「対応力」が必要です。通常時に良質な人材を確保し、教育できる環境をつくることを通じて、「対応力のある職員を確保し続けることができるかどうか」ということが、今後の介護施設の課題となる部分です。

現場に入り、価値観の問題も見えた部分はありました。自分は「こうしてあげたい」と思う事でも、利用者様やご家族様の環境や価値観の違いで、中々思うようにならない現実もありました。相手に自分の価値観を押し付けるのではなく、その人が一番望む介護をする事も大切なんだと気付かされました。

清潔ケアなどに関しては上手く声かけし、寄り添いながら促す事は大切なので、「どうしたらOKしてくれるかな?」などと考えながら介護ができた事は、私にとってとても楽しい部分ではありました。

クラスターにより、当たり前が当たり前ではなくなる現状を目の当たりにし、これを経験し乗り越えることで人は強くなり成長していくのだと実感しました。

最後に、改めて12日間を振り返ってみますと、とても大変な期間でした。しかし、現実を知る事ができた経験は、一生の財産となりました。自分を成長させていただいた環境でした。

心からやってよかったと自信を持って言えます。

声をかけていただいた施設様や、ご協力していただいた周りの方には感謝しかありません。本当にありがとうございました。
クラスターに対応する介護現場での経験を、このブログで記録と記憶に残すことができました。これらは私の一生の財産となりました。
改めて、「コロナの恐怖」と「介護施設には人が必要であるということ」を身をもって体感する事ができました。

今後も人として寄り添える人になり、下を見ず上を見て成長し続けていこうと思います。

周りの施設経営者の方からも「陽性者が出た」と、よくお聞きします。
まだまだ感染拡大が続く現状があり難しい世の中ですが、一刻も早く平穏な日々が訪れることを願っています。

本日で「コロナ対応・介護施設応援」のブログは終わりとなります。
お読みいただきました皆さま、ありがとうございました。

【体温:36.4 PCR検査 陰性】

※3月1日追記
 昨日行ったPCR検査の結果が届きました。無事に陰性でした。この12日間、感染することなく応援に対処できたことに感謝しております。

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