新年所感 〜経営理念とマーケティング活動の実践〜

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

新年あけましておめでとうございます。

昨年はコロナに始まり、コロナで終わった年でした。今年もまだまだ対応が続きます。一方で、アメリカやイギリスではワクチン投与が始まりました。その効果に期待することが当面の現実的な光になりそうです。

さて、近年は「変化の激しい時代」と呼ばれて続けていましたが、昨年初頭からのコロナ禍により本当の意味での変化を痛感している皆様も多いのではないでしょうか。このような時代こを、ラグビー日本代表の言葉で一躍有名になったキーワード、「ワンチーム」での経営が求められます。すなわち、役員社員全体として、時代に立ち向かっていく想いを一つにすることが重要です。

想いを育み、永続させていくためには、経営者は正しい経営理念を確立し、自身が伝道師となって伝えていくことが重要です。約5000年前のエーゲ海やエジプト、メソポタミアなどすでに海上交通の発達があった時代、当然GPSのような技術が無かった時代には、北極星が船の進路を決めるのに大変役立ちました。経営理念とは、会社のアイデンティティーであり、いわば存在価値そのもの。まさに北極星のように道程を示す星となるものです。導かれた船が遭難することがないように、経営理念を基本としたビジョン・戦略を策定し実行していく会社は永続します。

さらに、最近の現場を見ていて実感することは、顧客創造というマーケティング活動への示唆です。経営理念があってはじめて「どのようなお客さまと積極的に関係性を構築していくべきか」ということが、明らかになります。当社には「日本でいちばん幸せを感じられえる会社をつくる」という理念がありますので、お客様との関係性においても、例え「お金を払う」「お金をいただく」という立場の違いがあったとしても、お互いを尊重し合い、お互いの物心両面での成長のため、「敬意を持って対等な関係性を構築できるお客様とお取引をしていこう」という方針を導き、浸透させることができます。

経営理念をベースにすれば経営者自身が経営の拠り所を持つことができ、精神的にも楽になりブレの無い正しい経営判断をすることが出来ます。

日頃よりお読みいただいております皆様方とともに、筆者自身も自らの理念を磨き、マーケティングの方向性を再認識し、実践を続けて参ります。

本年もよろしくお願いいたします。

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