『致知12月号』感想文

致知&木鶏会、読書会

今回のテーマは「敬、怠に勝てば吉(きつ)なり」。

特集総リードからは「真の学びは面にあらわれ、背にあふれる」を取り上げたい。社内では、よく「その道を求めてきた人かどうかは、見ればわかる」といったちょっと偉そうなことも言ってしまうが、まさにそのことを示していた。一方で、自分がそうであるかは甚だ未知数である。

真殿知彦さんのインタビューでは、リーダーの役割として「将来のビジョンを示す」「組織のパフォーマンスを向上させる」そして一番大切なこととして「決断をする」があげられていた。「リーダーが怠けていれば、当然部下もついてくるはずがない」にあるように、リーダーである小生が怠けていてはもちろん説得力もない。上司のエピソードのように、少しでも時間があれば学び、実践に生かす人物でありたい。

ドラッカーの教えからは「経営管理者は情報という特有の道具をもつ」に、納得感を得ました。情報を得る不断の努力をしなければならない。

11月20日から23日には、福岡県の介護施設経営者様とともにミャンマー・ヤンゴンを訪問した。3年半前の前回訪問時とは異なり、現在は軍事政権。治安の懸念があったため、大事をとって外を歩くことは控えつつも、タクシーにて著名なお寺であるシュエダゴンパゴダを訪問することもできました。何度来ても心が揺さぶられる。

また、この旅程においては日本人墓地も訪問し、先の大戦やその後のミャンマー独立戦争で亡くなられた日本の兵隊さんの慰霊碑にも手を合わせることができました。過去の尊い犠牲のおかげで、このようにミャンマーの方々と仲良くすることができていることに、本当に感謝しなければならない。

特集総リードの真の学びは人格に現れること、リーダーの役割の基準、情報という特有の道具、そしてミャンマーでの旅程にて感じたのは、原体験を得ないと何も説得力がないということ。

机上での考えやオンラインでのミーティングには、どうしても限りがあり、現地現場を訪れることでこそ得られるものがあります。それが特集総リードにあった「よき人、よき教え、よき言葉」への出会いとなり、「敬しみの心が怠りの心に勝つ」ための原動力や説得力になるとも思える。

これからもご縁のある方々とできる限りの原体験を共有し、人間力の向上に励んでいきたいと想いを新たにしました。

 

介護木鶏会の参加者より鈴木貫太郎日常訓「奉公十則」を教えていただきました。
一.窮達を以て節を更ふ可からす
一.常に徳を修め智を磨き日常のことを学問と心得よ
一.公正無私を旨とし名利の心を脱却すへし
一.共同和諧を旨とし常に愛敬の念を存すへし
一.言行一致を旨とし議論よりも実践を先とすへし
一.常に身体を健全に保つことに注意すへし
一.法令を明知し誠実に之を守るへし、自己の職分は厳に之を守り他人の職分は之を尊重すへし
一.自己の力を知れ僑慢なるへからす
一.易きことは人に譲り難き事は自ら之に当るへし
一.常に心を静謐に保ち危急に臨みても尚ほ沈着なる態度を維持するに注意すへし

 

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