過剰な承認欲求は「経営者こそ注意したい」

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

 ミャンマーの経済の中心であるヤンゴンに来ております(この原稿は11月22日に書いています)。

 メインの仕事はお取引先の介護施設経営者の方の現地採用面接のコーディネートです。面接のあとには内定者の自宅を訪問し親御様にご挨拶に伺うことが多いのですが、軍事政権の最中ということもあり地方都市への安全上の観点から訪問は難しいということで断念しました。また、この旅のもう一つの目的はヤンゴンの日本人墓地への訪問です。先の大戦とその後のビルマ独立戦争をビルマ人とともに戦い、殉職された日本兵の皆様のお参りをしてきました。日緬の礎となられた方々のおかげで、このような有り難いご縁をいただいております。地方都市への訪問の断念や慰霊碑をお参りさせていただくことから、改めて平和の尊さを感じる旅程でした。

 さて、前回は、過剰な承認欲求として、SNSの「いいね!」に傾倒してしまうことの危険性を述べました。

 今回からは、過剰な承認欲求を抱いてしまう具体的な現象について、その傾向や特徴をまとめてみたいと思います。

 一つ目は、先ほどのSNSの件の続きともいえるものです。すなわち、他者からの評価を気にしてしまったり、賞賛を求めすぎてしまうということです。この傾向がうまく作用している場合は、賞賛が仕事の動機づけとなり、意欲的に仕事に取り組んでいくことができます。高い評価を受けて出世したい、地位や名声を得たいといったことが仕事へのモチベーションになります。

 一方で、この傾向が過剰になりすぎると、「自分は高く評価されていないのではないか」「同僚が先に役職が上がるのは何故か」といったことが気になりすぎてしまい、モチベーションの悪化につながってしまいます。さらには、自分を高く評価しなかった組織や上司に対する不平不満や愚痴を言うようになってしまいます。また、「昔はこんな活躍をした」といった話が増え、「将来どうするのか」という話題が少なくなります。

 経営者はどうしても、「私は〇〇のような実績を上げた」「私が現場をやっていたころは、今と違って・・・」など、過去の話や他者との比較をすることで自分を優位に見せようとしてしまうことがあります。

 まさしく過剰な承認欲求が現れたものですので、「自分は・・・」と言いたくなったときこそ、ぐっと堪えるように気をつけたいと日々自制しています。

 

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