「好況よし、不況なおよし」

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

夏至を過ぎ、蒸し暑い日々が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

今回は松下幸之助翁が重視した「素直な心」について、当社のエピソードを紹介したいと思います。

先般、海外人材のご支援の依頼をいただいた介護施設の面接会を開催しました。候補者の技術・日本語力はもちろんのこと、当社担当者をご信頼をいただき、事前に打ち合わせをした内定予定数を大幅に超え、面接者5名全員の内定をいただきました。

改めて過去の記録を見返してみると、当社お取引先の紹介により「人材に困っている」と、はじめてご連絡をいただいたのは、一昨年、平成2年4月27日のことでした。その後は、コロナ禍ということもあり、対面での踏み込んだご相談も憚られる状況でした。定期的に電話での打ち合わせや当社のニュースレターを郵便でお送りするなどのやりとりはしていたものの、正式に施設経営者と直接お会いしてご相談をいただいたのは、昨年11月15日のことでした。しかしながら、その後も第六波が来てしまい、介護の現場も非常事態となり、結局のところ人材ご支援の正式な依頼をいただいたのは今年の4月に入ってからのことでした。

ここで思い出されるのが、松下幸之助のという名言です。

「商売は時世次節で損もあれば得もあると考えるところに根本の間違いがある。商売というのは不景気でもよし、好景気であればなおよし、と考えねばならぬ。 商売上手な人は、不景気に際して、かえって進展の基礎を固めうるものである」

コロナ禍があり、海外人材においては入国ができなかったり、気軽にご相談の機会も確保できず、現場の社員も私たち経営者も悩み、苦労することが多々ありました。しかしながら、このような機会があったからこそ、着実に当社の内定者研修プログラムや業務フローの改善を続けることができました。そして、何よりも貴重のは、長い時間をかけて少しずつご信頼をいただくことができたことです。

私たちの業績だけを考えれば、ご紹介があった後に即座に相談の機会を持ち、面接、内定、入国と間を置かずに進むことが一番です。しかし、やはり相手様があってこそのご縁であり、「素直な心」でご要望やご不安を受け止めることができる会社でありたいものです。

少しずつであっても着実に信頼をいただくことができた。このきっかけがコロナ禍であったことは、改めて考えると有り難いものでした。

当社コラムをご覧いただきありがとうございました。
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