挫けない存在

加藤滋樹のつぶやき

二十四節気でいうところの小満の時期となりました。陽気が良くなり、万物の成長する気が次第に長じ、天地に満ち始めることから小満といわれています。田植えの準備が進む、走り梅雨とも言われているそうですが、今週の天気模様を見ていますと、梅雨入りをしたのかと思われるほど雨模様が続いています。

引き続き、昨今の話題です。先日、岐阜県の東部、美濃加茂市にある正眼寺・住職の山川宗玄老師のお話を聞くを機会をいただきました。正眼寺は多くの雲水(修行僧)を育てているお寺さんです。

山川老師が仰っていたのは「人間は挫けない存在である」ということでした。特に私が印象に残っているのは、言葉も発せず身動きもできず、ご親族も「今はもう意思疎通ができない」と半ば諦めかけておられた、何十年の支援者であるご老人の女性と手を触れ合い握りあうことのみで対話をなされ、過去の思い出を語り合われたお話です。始めはわからなかったものの、お話を続けるなかで、かすかにその手に反応が有ることに気づかれたそうです。

そのご経験から、山川老師は「どんな境遇においても、そもそも人間は挫けぬ存在である。勢いをそがれ、弱まるという存在ではない。堂々と生きよう」と仰ってました。私自身もも挫けぬ存在であると自覚し、天分に向かって命いっぱいに生きていこうと改めて自覚をしました。

さて、先週までファシリテーションを実践していく上での基本的なスキルと、想定外の出来事の対応方法についてご紹介して参りました。ファシリテーションには、たくさんのツールが存在しますが、ツールを使うこと自体が目的とならないように注意したいものです。ツールはあくまでも会議を上手く舵取りしていくための手段です。現場で臨機応変にツールを選択し、ぜひ、「実践に結びついていくための意思決定」を目的としていきたいものです。

ファシリテーターの役割を買って出てくれる人が、その場にひとりいるだけで、会議の効率性は大きく変わります。「私の会社、私たちのチームの会議って無駄が多いな」と感じる方も多くおられると思います。しかし、前述で紹介しましたように、人間とはそもそもは挫けることが無い存在です。不満を感じるだけでは前進はありまえせん。現状に不満を述べるだけでなく、そして現状に挫けることなく、ファシリテーションの技術を身につけて、是非、自らの手で会議を創造的な場へ変えていきたいものです。

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