何を志すのか／子会社設立に関するご相談

加藤滋樹です。

先般、介護木鶏会にご参加いただいているA様より「子会社の設立に関するご相談」を承りました。

A様は介護法人の経営メンバーのお一人であり、近々子会社を設立され代表にご就任されるとのこと。介護業界における人材確保や教育の課題について意見交換を行いました。

事前に伺っていた情報では「何をやるか」というところは明確ではあったものの、「理念」のところが若干薄い印象を受けました。

「上手く行っている間は問題ないが、絶対に予定通りにはいかない。そんな時こそ理念が大切」
「せっかく創業をされるならば、志を燦然と掲げられては」
と申し上げ、マインドマップとロジカルシンキングを複合的に用いつつ、膝詰めで徹底的に話し合いました。

結果、ご自身のキャリアを素直な心で振り返られる中で「生きがいが感じられる会社」という大切なキーワードを見出されました。

加えて、初期の事業展開として、
・親会社の管理部門業務の受注をベースにしつつ
・収益事業として知見のある分野の横展開
・そして、「介護予防」や看護師・介護士がやる必要のない業務である「洗濯や掃除を健常高齢者が介護予防の観点から実施」
という3つのプランを確立することができました。

とくに三つ目の洗濯・掃除は一見だれでも出来そうですが、一般企業への委託ではA様から見られて「全く物足りない」とのこと。
介護福祉の知識、リハビリ・予防介護の知見があるからこそ、行き届くこと、役に立つ内容があるという結論に達しました。

A様は行動力も学習意欲もあり、専門分野への知見も深いため、おそらく既存の枠組みの中では本領を発揮できず、お持ちになっておられる能力が燻っておられるはずです。A様のような熱い人材、利他の心を持つ人材が世に出て活躍をされ、所属しておられる法人においての活躍のみならず、地域社会全体の向上に尽くされることを願ってやみません。

幸い、当社とは海外人材ご支援のご縁もいただいておりますので、末永くお手伝いをして参ります。

当社コラムをご覧いただきありがとうございました。
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