「当社には無いネットワークと情報が得られたことは驚きでした」/事業再構築補助金の採択を受けられました経営者様にインタビューを行いました
人づくり×マーケティング事業部に関するご案内です。
この事業部では、人材育成やマーケティングのご支援の他に、補助金獲得に向けたサポートも行っております。
補助金のサポートについては、私たちに大切な考え方があります。補助金のご支援においては、単に採択だけを目指すのではなく、経営者様がどのような理念を持っておられるのか、今後どのような分野にチャレンジされたいのかを真剣に膝詰めで話し合い、事業計画として「見える化」を図っていくお手伝いをしています。したがいまして、「何か良い補助金はないか?」「補助金を使って何か買えないか?」といった、「補助金の獲得ありき」のご相談ではなく、「どのような夢があるのか」「どのようなことがやりたいのか」という経営者様の未来への想いが先にあり、そのビジョンに向かって「補助金を活用する」ということをご理解いただいた上で、ご相談をお受けしております。
このたび、9月15日に「事業再構築補助金 第6次公募」の採択を受けられました有限会社津野田ゴム加工所(長崎県)・代表取締役社長の津野田幹太様に、事業策定までの経緯や当社のサポートに対するご評価を伺いました。津野田様はかねてより新規事業として「ゴム機械加工技術を活かし、半導体等の成⾧分野への新規事業展開」をテーマとした事業再構築補助金へのチャレンジをしておられ、今回、無事に採択の運びとなりました。
※注:事業名である「ゴム機械加工技術を活かし、半導体等の成⾧分野への新規事業展開」については、事業再構築補助金ホームページに記載されている公開情報ですので、本ページにも記載をしております。設備投資の内容や同社の素晴らしい技術については守秘義務にあたりますので今回のご案内では割愛をいたしております。ご了承ください。
-はじめに、貴社の経営理念を教えてください
津野田ゴム加工所の経営理念は
・人づくり、ものづくりの向上につとめます
・仕入れ先、お得意様に安心と喜びを提供します
・国、地域社会に貢献できる企業を目指します
の3つです。
また、当社では以下のビジョンも定めています
・柔らかさで世の中の課題を解決します
・柔らかい素材、柔らかい仕組み、柔らかい組織、柔らかい発想
・しなやかさ、復元力、課題の解決に取り組みます
私たちの強みは「柔らかい素材を加工すること」ですが、それをモノだけではなく、会社としての考え方にまで落とし込んでいることが、当社の独自性です。また、行動指針として、「感謝の心を持つ」「素直になる」「挨拶は自分から」などを15項目を明文化した「津野田ゴムの約束」を定めており、毎朝、朝礼で唱和しています。
これらのビジョンや津野田ゴムの約束は、今回の事業再構築補助金の計画をつくる中で、自身の半生や今後の展望を考え、私自身が大切にしたい考え方として大きく掲げることとしました。
-今回の「事業再構築補助金の採択支援」について、どのようなきっかけで情報を得られたのかを教えてください
毎月送られてくるモビリティ通信に事業再構築補助金のサポートに関する記載がありました。「採択率91%」という数字を見て、興味を持ち相談の依頼をしました。
-ご相談前は、どのようなことでお困りでしたか?
実は地元の支援機関のサポートを受けて事業再構築補助金の第3次・第4次公募にチャレンジしていました。しかし、残念ながら「やっつけ仕事」で魂が感じられず、結果として2回連続で不採択となってしました。支援機関の職員さんとは「この情報をください」といった流作業の事務負担のみであり、一緒に事業を揉んでいくといった意識は無いようでした。
-当社のサポートを受けようと思われた「決め手」を教えてください
毎月送られてくるモビリティ通信において、経営者や社員の皆さんの人となりを知ることができており、安心感がありました。過去の採択率に驚いたことと「何でも相談できるだろうな」という安心感が決め手となりました。
-実際に支援を受けられた感想を教えてください
正直、期待以上のサポートでした。地元の支援機関の職員さんは一度も当社の現場を訪れることはありませんでしたが、加藤滋樹さんが本社のある名古屋から当社まで実際に来て、現場を見た上で事業計画の議論を行うことができました。また、経済産業局への事前相談の同行や審査員の採点ポイント、過去の不採択事例の情報を教えてくれるなど、当社には無いネットワークと情報が得られたことは驚きでした。
-特に、印象に残ったことを教えてください
当初は第3次、第4次で不採択となった理由を加筆修正し、バージョンアップをした事業計画を作る予定でした。
しかしながら、加藤さんから、
「この内容(3次・4次)でも良いが、これを実際に現場でやったときに社員さんが果たしてついてこられるのか」
「この内容では、もし加藤滋樹が工場を持っていた場合、同じ機械を購入したらできてしまうのではないか」
という経営者目線での厳しい指摘を受けたことが衝撃的でした。
結果として、事業計画書の加筆修正点を支援してもらう予定であったものが、完全に事業計画を練り直し、変更することになりました。とても苦労しましたが、完成したときに事業計画書を見た社員から「やっと社長の仰ること、やりたいことが分かりました」と言ってもらえたことが嬉しかったです。
-今回のご支援は、どのような方に合っていると思いますか?
友人で製造業を営むAさんにお薦めしたいと思います。製造業は得てして「新しくて良い機械さえ有れば良い」となりがちですが、根本のところを考え、提案力を上げて欲しいと願っています。製造業の経営者は「モノを作らないとそわそわしてしまう」という傾向があり、そのために無駄な投資をしてしまうこともあります。加藤さんから採択祝いに送ってもらった『人生の合言葉』(上甲晃)に記載のあった「小さくはじめて大きくする」ことが大切だと思いました。
-今後、当社とはどのようなお付き合いを望まれていますか?
事業再構築補助金で計画した内容をこれから現場で実施することになります。事業の立ち上げから運用、そして軌道に乗せていくことが大事になってきます。その時にはやはり加藤さんのようなメンターが欲しいと思っています。
-最後に、今後にむけて当社への応援メッセージをお願いします
世界に冠たるmobility careerになって欲しいと願っています。当社も世界にチャレンジするので是非引っ張っていってください。
津野田様、この度はご縁をいただきありがとうございました。目先の補助金獲得だけではなく、将来を見据えた事業計画策定のお手伝いができましたことは、当社にとっても得難い経験となりました。
津野田様をはじめとする同社の皆さまの新たなチャレンジの成功を心からお祈りしております。
今後ともよろしくお願いいたします。
当社コラムをご覧いただきありがとうございました。
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