「実行するは我にあり」/致知9月号・社内木鶏会を開催しました

致知&木鶏会、読書会

26回目の社内木鶏会となります。ありがとうございます!

今回のテーマは「実行するは我にあり」です。

「分析力、深掘りをする力」
「幸せについての考察をしたい」
「ニーズのウォンツの違い。本当に望んでいることはなにか」
等々、社員の皆さんと読後感について語り合うことができました。

以下に小生の感想文を転記いたします。ご高覧をいただけましたら幸いです。

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今回で26回目の木鶏会となります。ありがとうございます!今回のテーマは「実行するは我にあり」です。

はじめに、全体を通じて小生の印象に残ったことは、「現場での実行。それこそが全て自己修養の源である」ということです。

冒頭の特集総リードでは、「行住坐臥、一切の事情、これ最良の修禅道場なり」とありました。
ありとあらゆる出来事に懸命に立ち向かっていくことが、そのまま禅を修める最良の道場であるということでした。

陶芸家・井上萬二さんの「陶芸の道、限りなし」では、「器用な人は努力する心に乏しい」「器用さよりも、人並み以上に努力する人が伸びていく」「少し遠回りするくらいのほうがいい」「近道や早道ばかりじゃ、ものにならない」が印象に残りました。小生も決っして賢く器用なほうではないですが、一度始めたことは、なんとかなんとか続けてきた自負心があります。

工藤公康監督と高橋幸宏先生との対談「実行こそが道を開く」では、「もうダメだと思ったところからさらに一歩踏み出すことで成長できる」「一流の技術を真似するのと、盗むのとでは雲泥の差がある。入口は真似でも、自分のオリジナルになるところまで技術を高めていく。そこまで徹底的に練習を繰り返して初めて盗んだといえる」「手術で大事なのも、まさに流れ」といった、一道を真剣に続けていらっしゃったお二方から、実行の積み重ね、と努力しながらも世の中の大道を意識することの必要性を学びました。

 丸山敏秋先生の「丸山敏雄と森信三、二人の巨人が目指したもの」にあった、「人類の今後の文化は、現在不当に膨張した有の文化である西洋の物資文明と、無の文化としての東洋文化とが互いに歩み寄ることによって、そこから新たな第三の文化が生まれる可能性が約束せられているかに思われます。全世界を見渡しても、結局われわれ日本民族ほどそれに応(ふさ)わしい民族は無いのでは無いかと思われます」については、共感することが多かった。西洋の有の文化である物資文化とは経済価値が測れるもの。一方で無の文化である東洋文化は突き詰めていくと人間修養に他ならない。このことはつまり、当社が目指すべき、マーケティング活動を通じて、人間力を高めていくという「人づくり×マーケティング」での考え方に他ならないと、励ましをいただきました。

 「二十代をどういきるか」の山本征治さんの「やりたいことにとことんのめり込め」では、炭火ダクトをミッドタウンの店舗に取り付けたエピソードに導かれた「何かに妥協すれば、妥協してない人に負ける。意識で負ければ挽回不可能な本当の負けになる」というメッセージから、「これ以上ない最高の仕事」を目指す心構えを教えていただきました。

ドラッカーの教えでは、断絶の時代から継続の時代の入口に立っていることを知りました。断絶の時代は分化の時代。分化は専門性を高めるが弱さを伴うということ。その分化の時代を経た今こそ、全ての物事を包摂するような、「内面生活の充実」を図り、生命力を強くする必要があります。そして、継続の時代では、私たちの生命力を蘇らせることが求められます。これは私たちの行動指針であり、松下政経塾・金子一也塾頭からいただいたお言葉である「すべてを受け入れ、すべてを生かす」にも繋がります。最後に「自反尽己」とあったように、何事も自責ととらえて全力を尽くす自分でありたいと思いました。
 
最後にまとめとして、今回紹介した、全てが禅の道場、不器用であっても努力、流れ、最高の仕事を目指す、生命力の充実の時代といったキーワードの含意を考えてみると、すべては自らが主体性を持って人生を経験し、会社経営を経験し、より良き世の中に向かっていくたけめに「実行を積み重ねていく」という原点に立ち返ることができました。これを松下幸之助は「万事研修」と仰っていました。小生自身も、会社経営、日常生活の全てが自己修養のための機会と捉えて、「日本でいちばん幸せを感じられる会社をつくる」という理念に立ち向かっていきたいと思います。

当社コラムをご覧いただきありがとうございました。
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