「運鈍根」/致知11月号・社内木鶏会を開催しました

致知&木鶏会、読書会

加藤滋樹です。

28回目の社内木鶏会となりました。
今回のテーマは「運鈍根」です。

以下に社内木鶏会で発表した小生の感想文を転記いたします。ご高覧をいただけましたら幸いです。

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28回目の社内木鶏会となります。ありがとうございます。今回のテーマは「運・鈍・根」。良運につながっていくことは何かを考えながら読みました。そしてそれは、「継続と変革」というキーワードにいきつきました。

特集総リードでは、「天地の間に一人立つ」「人は一時期下積みになっても、それは将来の土台づくり」という森信三先生のエピソードが印象に残りました。「運は巡り合わせ」ともあるように、一見、ぶち当たった時期には不運とも思える事態こそが、実は後々には強運といえることに変化していくものであり、そう捉え変化させていくところに、人生を切り開く醍醐味があるともいえます。

佐野公俊先生、上山博康先生の対談にあった「難しい症例や辛いことから逃げていたら、絶対に成長はないですし、一所懸命に誠意を尽くせば、その姿勢は患者さんやご家族にも伝わる」はそうだなと思いました。一生懸命やるということは尊いものです。また、「最後の砦」という意識には、自分にも自負心がある。「術後に自分の手術のビデオを普通のスピードで見る」も仰るとおりである。自分が話したり行動したりした内容を振り返ることは本当に勉強になります。

川野健治郎さん、田中真澄さんの対談からは、「いくらでも自分が担当する仕事を掘り下げ、発展させることができますし、そのことを通じてお客さまに喜んでいただくことができる」「良い企業に共通してあるのは、人間を大切にする姿勢です。それは企業として徳を積むことと言い換えるともできます」は、人づくりの大切さを改めて学びました。

「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」からは、ドラッカーの『すでに起こった未来』からの引用である「私の仕事は、継続と変革の相克に対する関心からはじまったといってよい」が印象に残りました。「相克」を辞書で調べてみたところ、「​​対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと」でした。ここでいう継続とは、経営理念であり、私たちの「日本でいちばん幸せを感じられる会社をつくる」ということや行動指針である「すべてを受け入れ、すべてを生かす」ということです。一方で変革というものは、それらの実践の手法は社会情勢やお客さまの要請によって「日に新た」に変化していうことです。まさに、松下幸之助が仰った、​​「経営理念を現実の経営の上にあらわすその時々の方針なり方策というものは、これは決して一定不変のものではない。というよりも、その時代時代によって変わっていくのでなければならない。いいかえれば”日に新た”でなくてはならない。この社会はあらゆる面で絶えず変化し、移り変わっていく。だから、その中で発展していくには、企業も社会の変化に適応し、むしろ一歩先んじていかなくてはならない」というメッセージにつながります。

鈍と根は地道にやっていくということであり、運は不運であっても地道に努力すればそれは運にかわっていくということだと心に刻みました。地道という点では、逃げていたら成長しない、最後の砦としての意識、ビデオを見ての自己反省、仕事を掘り下げる、人を大切にする姿勢という継続力、しかしながらその実行においては社会情勢に応じて変革をしていくということです。運が良くても悪くても、志をもとに、大切にしたい理念をもとに、地道に積み重ね、日に新たに工夫をしていくことが、結果的に良運につながっていくものだと心を新たにしました。

まさに変革と継続。変えるべきは変え、続けるべきは続けることの大切さを学びました。

最後に、縁あってこの会社を引き継いで今月で4年になります。この4年のうちほぼ3年はコロナ禍でした。とらえようによっては不運かもしれませんが、自分は全くそうは思っていません。むしろ有り難いメンバーとともにこの難局を突破できていることは幸運です。致知との出会い、皆さまとの出会いに改めて感謝いたします。

当社コラムをご覧いただきありがとうございました。
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