人生の本舞台は常に将来に向けて在り

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

霜降を過ぎ、​​まさに秋が深まりました。寒くなってきましたので、体調に気をつけたいものです。

さて、今回の拙稿では、今週、私が見聞きし印象に残った言葉を取り上げたいと思います。

「笑顔を意識して声掛けをしていきたい」

10月24日に、ある介護施設での接遇研修を開催しました。その中のひとりの職員さんが研修フォローアップのSNSに寄せられた感想コメントです。その他にも「イライラコントロールに挑戦していきたい」「一言目はやっぱりあいさつ」といった前向きなメッセージが届けられていました。今回の研修会を経て、また日頃の業務の現場を改めて振り返ってみてつくづくと思うことがあります。形として、お仕事として何らかの価値を提供しているのは私たちなのですが、一方でそのような機会を通じて私たちが大切なことに気づき、人として成長することができる有難い機会をいただいているという尊い現実を認識しました。

次に取り上げたいのは「人生の本舞台は常に将来に向けて在り」という言葉です。

10月25日に行われた野田佳彦元首相による安倍晋三元首相への追悼演説には、本当に心が打たれました。その中で引用されていた、憲政の神様といわれた尾崎行雄氏の言葉です。昨日までは人生の序幕に過ぎず、今日以後が人生の本番。過去はすべて人生の予備門で、現在以後がその本領だと信じて生きるという前向きなメッセージが込められています。どんな苦境にあろうとも貴重な試練と思えば前に進めるとという信念は、尾崎氏の過去の経験から生まれたものなのであり、私たちにも勇気を与えてくれます。

現場で働く介護職員さんと著名な政治家。もちろん立場は全く異なりますが、この二人から発せられた言葉には、はっと気付かされるものがありました。それは、自らの将来を信じているということです。しかも、他力で受動的な形ではなく、自律的・能動的にという心構えを持っています。前回紹介した「日に新た」に関連して、松下幸之助は「社会はあらゆる面で絶えず変化し、移り変わっていく。その中で発展していくには、一歩先んじていかなくてはならない。​​それには、昨日より今日、今日より明日と、常により良きものを生み出していくことである」と述べています。

常に前向きで新たな気持ちで物事にあたり、現状を良しとせず信念を持って変化をしていくこと。このことを改めて学んだ一週間でした。

当社コラムをご覧いただきありがとうございました。
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