一期一会「相手の承認欲求を満たすと自分に返ってくる」

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

他者との関係性を築いていくにあたって、主体となる自分ほうが承認欲求が強い場合、どのように自身と折り合いをつけていくかについて、ケースごとに考えています。

 五つ目は、「大袈裟な表現が多い人における対人関係の留意点」です。

 認めて欲しいという気持ちが強すぎる場合、その気持ちが悪い方に働き、実績や能力を大袈裟に話す、いわゆる「盛った表現」になってしまう方が見受けられます。「全員」「すべて」「かならず」などの表現を頻繁に使いすぎる場合、事実の場合ならばまだしも、そうではない場合は、まわりに軽薄な印象を与えてしまいます。

 「あの人の言っていることは信用できない」ということにつながり、発言を軽く見られるようになってしまいます。こういった表現を使いたくなるときには、一旦ぐっとこらえて、「本当にそうなのか」等々、事実として合っているかを気をつける必要があります。

 六つ目、最後のケースは「他者を認めようとしない人の対人関係の留意点」です。

 「返報性の原理」という法則があります。これは、良い悪いに関わらず他人から何かを提供されるとそれをお返ししたくなるという作用です。

 素直に人のことを認め、友好的な関係を築くようにしている人は、他者からも同じように返ってきます。一方で、他者を認めようとしないということは、他者からも認められるという機会は当然少なくなります。これでは、「認められたい」という自身の欲求は満たされにくくなります。

 素直に人を認めることができない。自分のほうが優れていることを立証したい。そんな気持ちになる傾向の強い人は、「人を認めることが、自分が認められることにつながる」ことを意識することが大切です。

 今回お伝えしたいことは、結局のところ、一期一会という出会いを大切にしたいということに尽きます。友人や社員、取引先の方などで、人生一回しか会うわけではないという相手であったとしても、「今、この時」の出会いというものは一回しかありません。その瞬間瞬間を大切にすることが、相手の承認欲求を満たし、ひいては自分の承認欲求を高めていく契機となります。

 さて、今回で今年最後となりました。ご覧をいただいております皆様のお陰をもちまして、本欄での連載は6年が過ぎようとしております。皆様とのご縁に改めて感謝を申し上げるとともに、良い年を迎えられますことを祈念いたします。

 

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