承認欲求が高い人との関わり「そういう人であると認識することが第一段階」

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 年初より能登半島地震、羽田空港での事故、また北九州市小倉北区での大規模火災と、災難が続いております。特に北九州市での火災は弊社の北九州営業所から200m程離れた場所でした。すべてが他人事ではなく、日々の平凡で安全な生活がいかに尊いものかということを、改めて考えさせられました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 さて、前回までは他者との関係性を築いていくにあたって、主体となる私たち自身の承認欲求が強い場合、どのように「相手に認められたい」という自分の心と折り合いをつけていくかについて、ケースごとに考えていきました。

 結論としては、「今、この時」というものは一回しかないということを意識して、相手の承認欲求を高めていくこと。その機会を通じて自らの承認欲求を引き上げていくことをお伝えしました。

 瞬間瞬間、一期一会の機会を大切にして相手と正対することは、自分自身の生き方を充実させていくことにもつながります。

 その一方で、これまでに事例をあげたように、承認欲求が過度に高い人に対しては、なかなか好感が持てるものではありません。そのため、そのような人には苦手意識を持つ人もおられると思います。

 しかしながら、社内外での仕事上の関係性や、地域生活を営んでいく上では、否応なくそういった方々とも関わっていかなければならないことが発生するのも、日々の現実です。

 その際は、できるだけ私たち側の心理負担を減らす付き合い方、考え方が重要になってきます。そこで今回からは、自分ではなく相手の承認欲求が高すぎる場合について、私たち側の心の持ちようや振る舞いを取り上げていきます。

 一つ目は承認欲求が強い人だと認識するというものです。あたり前といえばあたり前ですが、承認欲求が強い人の特徴が見られる方と関係性を持つ際には、「この人は承認欲求が強い人だ」と認識することが、第一段階となります。そうすることで、その人との関わりにおいてストレスを感じたとしても、「そういう傾向のある方だから仕方がないな」と私たちが受容しやすくなります。このように相手の言動の背景にある傾向や理由が理解できると、私たちが感じるストレスを減らすことができます。

 この前提をもとに、次回からも引き続き心を落ち着かせる方法を考えていきます。

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