承認欲求が強すぎる人「事実と感情を分けて考える」

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

刻々と明らかになる能登半島地震の被害に心を痛めております。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 さて、前回からは相手の承認欲求が高すぎる場合において、私たち側の心の持ちようや振る舞いについて考えています。

 前回は一つ目として「承認欲求が強い人であると認識する」ということを取り上げました。

 今日取り上げる二つ目は、「適度な距離感を維持する」です。

 承認欲求が強い人は認めてくれる相手を求める傾向があります。そのため、自分の話を聴いてくれる、自分のことをわかってくれると思った人に対しては、頻繁に連絡をしたり、話しかけたりすることがあります。相手の気持ちもわかりますが、多くの時間を消費したり、感情が害されて他の仕事に影響を及ぼしてしまっては、元も子もありません。そうならないためにも、相手と適度な距離を維持するようにつとめることが大切といえます。

 三つ目としては、「相手のプライドを傷つけない」という心がけです。

 承認欲求が強い人は、プライドが高いことが多く、それを傷つけられることに敏感で感情的になりやすい傾向があります。そのためにも、プライドを傷つける発言や態度を控えることが大切です。特に、承認欲求が高い相手に何かを指摘したり改善を促したりする場合には、気を付ける必要があります。

 具体的には、相手の専門知識や得意な分野などの独自性の部分について褒めたり、評価を与えたり、また相手の意見に対して「その気持ち、わかります」と、考え方や意見を尊重した上で、物事を伝えるということです。たとえ何かを指摘する場合であっても、相手の意見に理解を示してあげることで、相手のプライドが守られることにつながります。

 本日は、適度な距離感や相手のプライドを傷つけないということをお伝えしました。その一方で、受け手側である私たちが気を付けるべきことは、「事実と感情を切り分けて考える」というものです。これは、自分の感情を押し込めたりすることとは意味合いが異なります。自分がどんなことを感じて、どんな反応をするのかということと現実に起きていることとの差を意識した上で相手に対応するということです。「俯瞰して見る」ということとも似ているかもしれません。

 新年慌ただしい中、承認欲求が強すぎる人と相対するときにお役に立ちましたら幸いです。

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