ブレインライティングの手法

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

紙に書いていくことによってアイディアを発想させていくブレインライティング。今回はその具体的な方法について書いていきます。

ブレインライティングでは、アイデアを記入するためのシートをファシリテーター側で用意しておくと進行がしやすくなります。図では1人目と書いてある行に4つのマスがありますが、このマスの数は4つこだわらなくても3つや5つでも構いません。しかしある程度時間を区切って行うものなので1行あたりのマスの数はす3から5つが適切となります。また、この図には、縦列に「1人目〜4人目」と記載がありますが、これは、会議に参加している人数と同じにしてください。会議の参加人数が多い場合には、4人前後のグループに分けて行うとテンポよく進みます。

テーマの場所には、「何についてのアイディアが欲しいか」ということを書き込みます。例えば、私たちの会社のセールスプロモーション事業部を例にとるならば、「新しい集客イベントについて」となります。ブレインライティングはアイディアを出すために、行うものですので、アイディアが求められる主題ならば何でも構いません。まずは主題が決まりましたら、シートにテーマを記載します。そして1人目が書き終わりましたら、2人目の人にシートを渡します。次の人も同じように時間を区切ってアイディアを記入していきます。

ここで重要なことは、前の人のアイディアに関連づけたり便乗したりすることです。自分が書く行の上に書いてあることをヒントに新たなアイディアを記入します。前の人が書いたアイディアを発展させたり、深掘りしたり、反対することなどを考えたりしながら、記入をします。また同しても関連アイディアが出てこない場合は、まったく新たなアイディアを記入しても構いません。

この作業をシートが埋まり切るまで繰り返します。今回の図では1シートあたり16マスありますので、4人が分担して行っていくとすると、16マス×4枚(4人分)の64のアイディアが産まれるということになります。
 次回はこのブレインライティングの注意点について、私の経験を振り返りながら述べて参ります。

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