衆知を集める、ブレインライティング

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

 ようやく梅雨明けとなりました。今年の梅雨は2ヶ月間と例年より長く、災害も多かった印象を受けました。コロナ禍でのオリンピックも始まりましたが、平穏な日々を送ることができることの有り難さを感じています。

 さて、今回は紙に書いていくことによってアイディアを発想させていくブレインライティングの注意点や作業のポイントについて、私の経験を振り返りながら3点、述べていきたいと思います。
 
 一つ目は、すぐにブレインライティングを実施しないということです。どういうことかといいますと、ブレインライティングを実際に行ってみるとわかるのですが、一番難しいのは「最初の一行目を埋めること」です。二人目以降の部分は、前の人のアイディアを見ながら発想を行うことができますが、白紙の状況からアイディアを記入するのには、精神的に大変な作業です。
 
 そこで。、二つ目のポイントとしては、着手するまでの助走期間をしっかりと持つということになります。つまり、白紙の状態からブレインライティングまでの助走を全員が意識することです。ブレインライティングがはじまると、ほとんど人と話すことがなくなりますので、助走期間の間には、他の人たちとテーマについて軽い対話をしながらアイディアの種を醸成することが重要となります。

 三つ目の注意点としては、アイディアの質にこだわりすぎず、また前の人の書いたアイディアを批判してはならないということです。ブレインライティングの目的は、多くのアイディアを得ることです。そのため、質にはこだわらず、思いついたことを素直に記入していくことが大切です。また、前の人が書いたアイディアについて、自分が的外れだと思ったとしても、批判したり、無視したりせず、必ず関連したアイディアを出すことを意識すべきです。ブレインライティングは批評の場ではないことをあらかじめ共有しておく必要があります。そして、すべてが終わり一巡をしたあとは、全体を振り返り、良いと思われるものを抽出して膨らませていく作業となります。意外に最後に苦心を重ねて絞り出したアイディアに光るものがあったりします。

 こうやって考えてみると、ブレインライティングというものは、松下幸之助翁が仰っていた「素直な心で衆知を集める」という素晴らしい作業であることがわかります。アイディにつまったときや、会議の場を活発にしたいときなどは、ぜひブレインライティングを実施してみてください。

関連記事一覧