社内研修会・読書会/『致知』10月号「天に星、地に花、人に愛」第15回社内木鶏会を開催しました

致知&木鶏会、読書会

加藤滋樹です。

15回目の社内木鶏会の機会を持つことができました。

致知出版社様ホームページにおける木鶏会の解説はこちらです)

今号の致知のテーマは「天に星、地に花、人に愛」

参加者からは、
「考え方、アイディアを面白い、早くやりたまえ、と同じように応援したい」
「正しいやりかたをしていることを見つけてあげる」
「相手の立ち位置の理解」
「責任感を強く持とう」
など、素直な読後感を共有することができました。

今回も小生の感想文を記載いたします。
ご高覧をいただけましたら幸いです。

今回のテーマは「天に星、地に花、人に愛」

特集総リードでは、「宇宙創生と生命発展の歴史には、人知を遥かに超えた大いなる働きがある」という記載が印象に残りました。

「天に星、地に花、人に愛」

すなわち「天地人」

天地人を少し調べてみたところ、中国の古代思想がもととなっている言葉で、「宇宙の根源的な働き」を意味しているそうです。
天に星、地に花、人に愛と各々の存在を輝かせる言葉が接続されることにより、すべてに人知を超えた美しい存在が結びついているというこことを想像しました。

これは、ちょうど、最近、本を読んでいた松下幸之助の晩年の著書『新しい人間観』にも通ずるものがあります。

松下幸之助が考えた人間観、すなわち人間とは何かを理解するためには、「まずは宇宙観の理解が欠かせない」と晩年の幸之助は訴えました。
そして、「人間は、たえず生成発展する宇宙に君臨し、宇宙にひそむ偉大なる力を開発。万物に与えられたるそれぞれの本質を見出しながら、これを生かし活用する。人間こそが、物心一如の真の繁栄を生み出すことができるのである」と語っていました。

天地とつながるという点では、本誌、横田南嶺先生と鈴木秀子先生との対談「釈迦とキリスト」においても味わい深いくだりがありました。「目の前に起きてくることを、いい悪いと判断せず、そのまま一つ一つ受け入れていく」「坐禅も心に浮かぶことをそのまま受け止め、しかもそれに囚われない世界です」という言葉たちは、天地や彼我を意識せず、すべてを受け入れるという点で幸之助と同じです。

また、今月号の致知からは外れますが、最近熱心に読んでいる『二宮翁夜話』においても、二宮尊徳が諸行無常の悟りとして「世の中に見られるすべてのものは、みんな、常に無いものだ。あると見るのは迷いだ。命、体、遅い、早い、長い、短い、生、死、すべあると思うのは迷いである」と言っていました。

松下幸之助はプラグマティズム(実践主義者)でした。また、本誌『致知』も同じく「格物致知」とあるように物事に直面して学びを得ていき、人間性を深めていくという点で根底の思想は一致しています。それは、不肖私においても、「実践しながら、走りながら考え、学ぶ」という点で励みになるメッセージです。

万事は全てが無常。

すなわち一つの形や存在に留まらず、変わりやすいもの。そして、その変わりやすいもの本質を掴むちからとは、「すべてをそのまま受け入れる」ということに他ならない。

私は、引き続き「素直な心で衆知を集めること」を念頭におき、「すべてを受け入れ、全てを生かす」ということを実践していきたいと決意しました。

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