『世界最高のチーム』読書会を開催しました

致知&木鶏会、読書会

加藤滋樹です。

ご縁をいただいております、グループホームまごころ・土山の施設長・内記様との発案によりまして、『世界最高のチーム』(ピョートル・フェリクス・グジバチ)の読書会を開催しました。

「急がば回れ」
「腹をくくり、芯を持つ」
「やめさせないマネジメントではなく、此処にいたいというマネジメント」
「マネージャー・リーダーの覚悟が問われている」
等々、同じ書籍でも様々な方面からの感想を共有することができました。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
今回も小生の感想文を転載いたしました。ご高覧をいただけましたら幸いです。

小生が本書から得たものは、「心理的安全性をいかに確保するのか」ということでした。

心理的安全性については、様々な解釈を目にしますが、この本では、「構成員ひとりひとりが、安心して、自分らしくそのチームで働くことができる」と定義していました。

「自分が思ったことを安心して口に出すことができる心理的安全性の高いチームのほうが、生産性が高い」ということが、筆者の経験対象ともなったGoogleでの結果です。

では、実際に心理的安全性を高めるためのポイントは何なのか?
小生が興味を持ったキーワードとともに、所感を述べていきます。

一つ目は、「愚痴やもめごとにどう対応するのか」ということです。筆者は、愚痴やもめごとを良いこととしており、向き合い方のキーワードは「建設的かどうか」とのこと。うかです。愚痴やもめごとにはどうしてもマイナスな意向が入ってしまいますが、如何に「前むきなアクションに持っていけるか」がリーダーの力量の見せ所ともいえます。

二つ目に、リーダーの振る舞い方への示唆もありました。しばしば、「忌憚のない意見を!」と言いがちですが、本当に受け取ることができる度量があるかということは肝心な問題です。私たちの会社にも行動指針として「すべてを受け入れ、すべてを生かす」というものがあります。それは決して、「なんでも承認してしまう」ことではありません。それではリーダーの職責を果たしているとは言い難いからです。リーダーがなすべきことは意見を確かめることです。時にはコーチングのように、相手に問いかけたり、意見を求めたりもします。はじめから肯定も否定せず、様々な意見を受け止め、吟味していく姿勢ともいえます。この力は組織の生産性を高めるために必須の要素とも書かれていました。忌憚のないアイデアが出たときは、確認の作業は怠らずとも、そのアイデアを出したということ自体を手放しで賞賛するっことも大切です。

三つ目に、リーダーの要件というものもありました。その中で私が印象に残ったことは、「信頼」と「チャーミングさ」です。されなければなりません。はじめに、当たり前といえば当たり前ですが心理的安全性を高めるためには、リーダーの信頼性は必須ともいえます。その上で、リーダーシップの原則として優しさ・厳しさ・チャーミングさはどんなときも重要であると筆者は述べていました。

私たちリーダーは生産性という結果を求めてしまいがちですが、それ以前の問題として、一人一人の心理的安全性が高い職場で働けるほうが、幸せであるし、アウトプットも高いということを改めて学びました。小生も「日本でいちばん幸せを感じられる会社をつくる」という理想がありますが、これは働く人にとっては心理的安全性と同義のことであると解釈しました。働いているひとたちが楽しく安心して過ごせるような環境づくりを目指していきたいと改めて思いました。

当社コラムをご覧いただきありがとうございました。
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