10を知って1を話す
急に暖かい日々が続くようになりました。朝晩の寒暖差もありますので、体調を崩さないように気をつけています。
先般、今月より昇格した当社の管理職と話す機会がありました。リーダーとしての仕事、業務の知識などを伝えました。最後に私が最も伝えたかったことは「今日私が伝えたことだけを辿るだけでは不十分。必ず、アウトプットの機会をもち、その際に書籍や許認可に関する講習会のテキストを復習し、原点の情報、一次情報にあたること。それが外部へ発信するときの精度につながり、説得力が増す」ということです。そして、今後、彼はアウトプットとして外部の方やお客様にそれらを伝えていくことになります。
皆様は「教える側になる機会があれば、買ってでもやろう」ということをお聞きになったことはないでしょうか。
教わる側、聴く側に安穏として立脚し、淡々と物事を進めている限りは、教える側を超えることは絶対にできません。敢えてでも、すぐにアウトプットの機会を設けることで、自分の中にある断片化された知識が明確になり、曖昧であったり穴があったりする部分が見える化されていきます。つまり、練習であったとしても、外部ではなく社内のメンバーであったとしても、必ずアウトプットをすることで知識がより強化されていきます。
加えて、「人に1を伝えるためには10の知識が必要」といわれるように、人に何かを伝えるためには、教える側はその10倍の知識量が求められます。もちろん10倍というのは感覚論ですが、何かを教えたり説明をしたりするときには、背景となる知識が教える内容の何倍も必要であるという事実に間違いはありません。
上手にアウトプットを取り入れられると、仕事や勉強に自信を抱くことができるようになります。能力を高めている実感を得やすくなります。経験や勉強から得られた知識は放置せず、定期的にアウトプットすると記憶の強化や定着に役立ちます。話したり書いたりしながら行動に移すと、実際に得た知識が正しいかどうか検証する機会に役立ちます。インプットした知識を有効活用し、情報を整理する意味でもアウトプットの経験は大切です。
私たちは気をつけなければならないことがあります。「1を知っていて1を話す」だけでは、「背景となるものが浅い」ことがすぐに見破られてしまいます。懸命なリーダーには、アウトプットの機会を多く設けることで背景となる知識や経験を多く得ていくようにして欲しいものです。
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