言葉の重みと「生きてきた背景」

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング)

ようやく春が近づいてきたと思っていたところですが、「寒の戻り」を感じる今日この頃です。

前回の拙稿では、発言の重みのもととなる思考や行動として、自分事とする、責任を追う、現場で汗をかく​​ということをあげました。これらは、言わば私たちの内的な思考や行動指針の部分といえます。今回はそこから表に出されていくこと。すなわち相手から直接見えたり、聞こえたりすることについて考えてみたいと思います。

はじめに、発言している人の姿勢や態度についてです。これらは当然、言葉の軽重に大きく響いていきます。発言している人が自信に満ちていたり、覇気があったり、堂々としていたりといった姿であれば、当然、相手に伝わる重さも大きくなります。逆に、発言している人が、おどおどしている、ハキハキしていない、熱意が感じられないなどという姿をしてる場合は、自ずと発言の説得力も無くなります。話者の姿勢やまた、これは当然と言えますが、発言している人の姿勢や態度も言葉の軽重に大きく影響します。話す人の姿勢や態度がいかに優れているかにより、話す言葉の軽重は変わってきます。

言葉の軽重に影響する要素もありますが、実際に発言の重みに影響を与えるという意味では、言葉そのもの、話す内容そのものももちろん大切です。例えば、稚拙な表現、語彙力のない発言、深みのない内容、矛盾や筋が通っていないといった内容では、当然、発言の重みは無くなります。一方で、裏付けのある発言、理に適っている内容、事実に基づいていたり、理路整然としていたりする内容であれば、自ずと発言した言葉に重みが出てきます。話す内容に深みが出てきます。話す内容がきちんとしてこそ、その発言や言葉に説得力が出てきます。

まとめとして、言葉の重みに影響を与える要素について、もう一度整理してみると「立場や肩書きを活用する」「体験や実績を基にする」「当事者意識を持って相手の立場にたつ」「責任感を持つ」「自らが行動をする」「自信を持つ」「内容をよく考えて論理性を気づく」といったことがあげられます。

言葉を発していくことは、それ自体にもちろん意味を持っていますが、その言葉がどれくらいの重みを持つようになるかは、言葉以外の要素によることも多いといえます。私たちの発言の説得力であったり、重厚感であったりするものの源泉、それはまさにその人が生きてきた背景に立脚しているともいえます。

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