「誰の人生においても名作は存在し得る」第8回、社内木鶏会を開催しました
致知3月号を用い、今月も社内木鶏会を開催することができました。
致知出版社様ホームページにおける木鶏会の解説はこちら
今回のテーマは名作に心を洗う。
「夢を語れる人になりたい」
「道徳性を訴えるだけでなく、それを実践しなければならない」
「利殖。お金とはエネルギーのようなもので、大切な道具ではあるが目的ではない」
「相手に響く言葉を得て、アウトプットをしたい」
「ナンバーワンよりオンリーワン。良い聴き手を目指したい」
参加者とともに、今回も前向きな読後感を共有することができました。
今回も小生の感想文を転載させていただきます。
ご高覧をいただけましたら幸いです。
今回も皆さんとこうやって読書会を開催できることに有り難さを感じています。
今回のテーマは「名作に心を洗う」でした。小生は今号を「名作というものはなんだろうか?」とことを、自らに問いかけながら読みました。
名作とは何か。本書全体を通じて学び得た答えは、「名作とは売れている本、よく知られている物語という意味ではない。誰の人生においても真剣に生きていれば名作と呼べる物語は存在する」ということです。
誰の人生においても名作は存在し得る。そう学んだ理由は、次に引用する三つ原稿の中で、各々の諸先輩方が、「真剣に向き合う機会の大切」さを述べていたからです。
一つ目、30頁のピータードラッカー『現代の経営』では、キッコーマン名誉会長の茂木友三郎さんがドラッカーの言葉の中から引用した「真摯さ」と「実践に重きをおく」が印象に残りました。
二つ目、58頁、又吉直樹さんと齋藤孝先生の対談「体験的読書の進め」では、齋藤先生が浪人時代に経験なさった「沈潜」という深く潜っていく感覚に共感しました。SNS時代やケータイですぐに繋がる現代、スピードが求められる社会において、小生も含めて如何に表層的に薄っぺらく物事を考えているかを反省しました。
三つ目、104頁、佐藤等先生「仕事と人生に生かす、ドラッカーの教え」では、「変化が加速する今、事業を再構築するためには、基本に返って自分たちの強みを再確認し、磨き上げることです。強みは自分たちの過去の活動の中に既にあり、唯一使える普遍性のある資源です」が心に響きました。経営者として志に立ち向かい責任のある判断をするため、一人悩み考えることが多くあります。「考えの軸は、過去の経験の中から見出す。そして将来に生かすしか術はないな」と振り返りました。
誰の人生においても名作は存在し得る。
振り返って特集総リードを読み返してみると、最後には、「名作は文学や芸術作品の中だけにあるのではない。人の生き方そのものが名作と言えるような人生もある」と記されていました。私自身も夫として、父として、そして経営者として、変化の激しい現代に理想を持って立ち向かい、真剣に生きていきたいと心を新たにしました。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
加藤滋樹