第7回、社内木鶏会を開催しました
致知2月号を用い、今月も社内木鶏会を開催することができました。
致知出版社様ホームページにおける木鶏会の解説はこちら
今回のテーマは自靖自献。
参加者からは、
「自分を大切にできない人は他人も大事にできない」
「道は一人ではひらけない、人々が歩くことにより道幅が大きくなる」
「相手に寄り添う」
「あるがままを受け入れ、それを活かす」
「万物は日に新たであり、生成発展は自然の理法」(松下幸之助の言葉の引用)
等々、本日も素直な読後感を共有することができました。
今回も小生の感想文を転載させていただきます。
ご高覧をいただけましたら幸いです。
今回のテーマは自靖自献。「靖」の文字は北九州営業所のリーダー・錦織靖生さんのお名前の一文字です。特集総リードを読むなかで、素晴らしいお名前であると改めて感じ入りました。さて、集総リードには「自ら靖んずるとは心の平安を保つこと」とありました。一昨日、現地インドネシア人の介護職員候補者との面談における事前mtgを錦織さんと行いました。「自ら靖んずるとは心の平安を保つ」ために、並々ならぬ準備と努力しておられると思いました。
さて、自靖自献とは、心の平安を保ち、世のため人のために自らを尽くすという意味です。私は、「それでは、自靖自献には何が必要なのか」ということを考えました。
結論からいうと、今回の致知を読んで、その答えは「縁を大切にすること」であることを見つけ出しました。
その理由は、インタビューや出稿をされていた方々の記事を読むと、殆どの方がご縁に対する有り難さを述べておられたからです。今回は私が印象に残った4つの記事と自分の所感を紹介しながら、「縁」を答えとした理由を述べていきたいと思います。
はじめに、障害者福祉の道に生きておられる「セピア色の心を瑠璃色に染めて」の竹之内睦子さんは41頁において、「健常者であっても障害者であっても自分の持っている能力で汗水垂らして働き、誰かの役にたって『ありがとう』と言われた時に一番、目が輝く」と述べていました。
次に、私の地元、愛知県瀬戸市にも丸亀製麺がとうとう誕生しましたが、「人々の感動と喜びの想像が企業を繁盛に導く」のトリドール・ホールディングスの栗田貴也さんは、54頁において、「お客様の心の扉を開いて喜んでもらうためには、効率性だけでなく、数字では割り切れない非合理さ、人と人との触れ合い、アナログ的な部分が絶対に必要」とインタビューで仰っていました。
三つ目として、66頁「七千人の小児の命を救う中で見えてきたもの」では、高橋幸宏先生が68頁「若い研修医がやる手術は難しい症例ではありませんので、周りが助け舟を出したり文句を言ったりしながら、スムーズに終わらせてあげる。そうすることを繰り返しやっていくと、大丈夫だという感覚が出てきて緊張することがばかばかしくなる」と述べていました。これも先輩と後輩というご縁から生まれるものです。想い返すと、小生自身もこの研修医と同じくらいの年齢である20代半ばのころ、優も知っている優秀な上司に恵まれまして、「助け舟を出してもらったり、文句を言ってもらったり」しながら、経験を積み、勉強し、自信を付けさせていただいたのでした。
四点目、110頁「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」では、佐藤等先生が、「人生を切り開く四つの条件」として、自己成長、決意、敬するものをもつと述べたあとに、111頁で「最後に縁を大事にすることです。私たちは無数の縁の中に生きています。人は人によって磨かれる。縁が人を育むと言っても過言ではありません。そう考えると職場での縁はとても重要です。それは、与えられた縁ですが、それを生かすかどうかは自分次第です」と書いておられました。
最後に自分を振り返ってみると、一昨年の夏ごろまでは、未来に対する強烈な志はあるものの、短期中期における目指す形というものが何もありませんでした。そんような課題意識をもつなかで参加した、一昨年の9月のアルマクリエイション社での合宿において、「こういう形がつくれるといいな」という理想が出来上がりました。しかしながら、その時は、まだまだ私一人でした。それから一年と五ヶ月。このような有り難いチームの皆さんと、率直に意見交換ができるというのは、不思議なご縁という他ありません。
今回のテーマである自靖自献、すなわち「心の平安を保ち、世のため人のために水からを尽くす」ためには、縁が大切というだけでなく、縁という不思議な力に対する崇敬ともいうべき想いであると学びました。今回もありがとうございました。