「渋沢栄一に学ぶ人間学」/『致知3月号』社内木鶏会を開催しました

加藤滋樹のつぶやき(人づくり×マーケティング), 致知&木鶏会、読書会

加藤滋樹です。
20回目の社内木鶏会を開催することができました。

本当に感謝です。

致知出版社様ホームページにおける木鶏会の解説はこちら

今号の致知のテーマは「渋沢栄一に学ぶ人間学」。

参加者からは、
「不確実な世の中であることが前提」
「自分の感情論だけでなく、物事として聡明にとらえる」
「目の前にいる人に心を傾けて対応する」
等々、率直な読後感を共有いたしました。

今回も私の感想文を転載いたしました。
ご高覧をいただけましたら幸いです。

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今回のテーマは「渋沢栄一に学ぶ人間学」。
巻頭の言葉にある「変える勇気と買えない勇気」では、「より早く」という決断や、とくに「我が道は一以て之を貫く」という言葉が印象に残ました。

我が道は一以て之を貫く。

最近はこのことを本当に考えさせられる一週間であした。
難儀なことと良いことの振れ幅が大きくありました(難儀なことはここでは伏せさせていただきます)。
良いこととしては、お取引先様にご紹介をいただき、ご支援をしておりました水道工事業の方の事業再構築補助金が採択されたことです。
同社は現場において継手が来なかったり溶接が大変だったりするという経験から、水道管を簡単に接続することができる部品工場を設立することに挑戦。
私が惚れたことは、すでに新設の工場を建てておられ、補助金如何に関わらず背水の陣でチャレンジしておられることです。
このようなチャレンジの後押しができたことは、大きな喜びです。

加えて、フィロソフィーを同じくするSさんが本社部門に参加してくださったこと、クラスター発生介護施設への応援実践レポートをアップしてくれていた錦織が、初志を完遂し、しかも感染をしなかったことは大きな喜びでした。

特集総リードでは、「天意夕陽を重んじ、人間晩晴を尊ぶ」という言葉が印象に残りました。
小生はまだまだ老境ではありませんが、それでも、憲政の神様と呼ばれた尾崎幸雄の名言、「人生の本舞台は常に将来にあり」にあるように、日々少しでもチャレンジし、できれば少しでも成長し、「日本で一番幸せを感じられる会社をつくる」という志に向かっていく人生を歩みたいと心を新たにしました。

渋沢資料館館長・井上潤さんと作家の北康利先生との対談では、渋沢栄一の「何にでも興味を持って自ら体験し、それを受け入れ、自分のものとしていく旺盛な好奇心と吸収力」を見習いたいと思いました。
また、吸収魔、建白魔(よく立案、提案)、そして結合魔にも共感を得ました。
一人ではたかだかやれることは知れているので、小生も同じような心持ちで在りたい。

ドラッカー協会・佐藤等先生の「渋沢栄一とドラッカー」では、ドラッカーの「企業と国益、企業と道徳について問題を提起した」ことや渋沢の「企業の活動に道徳を介在させ、それによって国益を追求した」こと。
そして、文中にある「技術や知識の習得を主体とする末学に偏り、人間力が疎かになった戦後の教育を見直す時期」という提言に大きく共感しました。

自分の会社ですら100%できているわけではありませんが、この場のようにまずは目が届くところだけでも、こうやって実践をしていきたい。
そして何よりも、渋沢は官尊民卑に戦い、ドラッカーは戦争と大恐慌が生み出した全体主義の悲劇に戦ってきたという二人の哲人の「強烈な憤の心」に、僭越ながら自分も同じ感覚を抱きました。

まだまだ、他人様の会社を変えられたり、世の中を変革できたりするような会社でも無いですし、ましてそんな自分でもありませんが、文末にあるように道徳と経済の一致を目指し、この理想が世に通じることを訴える意味でも、是非とも上場というベンチマークを目指していきたい。良いことも悪いことも、それもこれも全て前向きな力に変えていきたい。

そんな中で最近、つくづくと思い出される言葉があります。
それは、晩年の松下幸之助が新聞記者に「指導者、社長に必要な条件を挙げるとすればどのようなものか」と問われたときの回答である「自分より優れた人を使うことができること」です。

自分自身は未だ未だ未熟者なので、松下幸之助のように「人を使う」と言えた身分ではありませんが、それでも、自分ではできないことだらけです。自分より優秀な人達にご支援をいただきながら、燦然と志を掲げ続け、理想を追求するための実践を続けていきます。​

本日もありがとうございました。

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当社コラムをご覧いただきありがとうございました。
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